· 

勉強においてinputの方法論よりoutputの方法論の方が大事


学習という意味では勉強もスポーツも音楽もすべて同じ

スポーツがうまくなる、楽器がうまくなる、勉強ができるようになる、これらはすべて「脳の学習の結果」といえます。つまり、これらの学習には共通する部分があるということです。そして、それは人から教えてもらう、本や動画を見たり聞いたりするというinputによってやり方を学ぶことと、それをマネして自分でできるように繰り返しoutputする過程があることです。


スポーツや音楽の場合outputの方法論に力が入れられるのになぜか勉強はoutputの方法論よりinputの方法論ばかり研究されている

私が不思議に思うのはスポーツや音楽の練習においては、教えてもらったものや観たもの・聴いたものをいかに自分でできるようになるか、そのための練習方法に力をいれるのに対し、勉強の時は誰に教えてもらうかや、どの本を読むか、どんな塾に通うかに注意がいくことです。コーチ・教師もスポーツや音楽の世界では選手が「どうやったらできるようになるか」を基準に考えていますが、勉強の場合は「どうやったらわかりやすいか」とか「どうやったらテストで点がとれるか(outputの1形態のみ)」というある種まとが外れた目標設定になっていると感じています。

 

スポーツや音楽の場合、理想の動きや演奏のために、段階を踏んだ反復練習をどうするか、体がオーバーワークにならないように休息をどうとるか、食事はどうするかといったことに注意が払われます。しかし、勉強に関しては理想の状態までの段階をふんだ反復練習や体調管理などに関してスポーツほどに体系的なものがありません。またoutputの仕方もテストをする、問題集を解くなどがメインで誰かに話してみる。プレゼンをしてみる。本やブログを書いてみるといったことが教育現場で体系化されていません。


勉強におけるoutputの方法論はもっと研究されるべきだし、やっていくべき

学んだことを人に話してみる、ブログや本に書いてみる、ラジオにしてみる(自分できいて満足いくまで話しなおす)など、今すぐできることはたくさんあります。こういったoutputの方法論を研究し、うまく学びたいことと組み合わせれば勉強の効率や成果はもっと上がります。特にスポーツや音楽と違って勉強の場合は正しい内容がわかれば問題ありません。実は勉強においてはinputの方法は自分にあってさえいれば、動画でも講師でもラジオでも本でも何でもいいのです。なので、inputは自分に合った方法でそこそこにして、outputをどうすればよりinputの質が上がるか、成果となるか考えるほうが良いと思います。