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脳に脳らしい勉強を

「いきもの」の脳

【脳はなぜあるのか】

 

「いきもの」には脳のあるものとないものがあります。脳は動物の体の中で神経があつまっているところで植物や動物でもないものがあります。脳でも複雑に発達したものとそうでないものがあり、脳の複雑さと動物ができる行動の複雑さや多様性には相関があります。脳の働きはこの複雑な行動をこなすことにあります。植物は光合成で栄養がとれるため、栄養をとるために動く必要がなく、機械的・受動的な仕組みで生きています(一部動くものもありますが、それもかなり機械的な仕組みと動きです)

 

しかし、動物は脳によって、より環境や状況に適した行動を選択することができます。そして高度な動物になるほど、過去の経験を記憶して現在の行動を変えたり他個体への理解などができるようになります。そして結果的に脳がない、あるいは単純な種に比べて最適な生存戦略を選ぶことができます。

 

 

【記憶というのはごく限られた機能の一つでしかない】

 

脳の機能を考えると「記憶」というのはごく限られてた能力であることがわかります。例えば、えさを取りに行った後に自分の巣に戻るとか、よく敵がいる場所を覚えておいて避けるなどです。そして、その記憶もなぜあるのかというと、環境・状況に合わせて適切な行動をとるために記憶をデータとして利用するためにあるといえます。

 

 

【今、記憶しないといけないことって何なの?】

 

僕は高校の時に化学がすごく嫌いでした。なぜかというと最初に周期表を覚えたり、半反応式を覚えたりしないとその先の応用問題が解けなかったからです。でも、周期表にしろ、半反応式にしろ、それの意味とどう使うかさえ知っていればあとは手元に表があれば応用できるのです。なのに、その表を使うのがなぜか禁止だったので僕は高校の時は化学が苦手でした。

 

 

【これからの勉強】

正直、今のいわゆる「勉強」はもう古いと僕は考えています。試験中にスマホを使っていけないのはスマホを使えば答えがわかる試験だからです。そもそもその問題は「イケてない」のです。僕たちがしなければいけないことは、まだ誰もわからないことです。であるとすれば、スマホをつかっても答えがわからないものを問題にして、スマホ(ネット)とか本とかを最大限駆使して解かないといけない問題を考えるべきなのです。。

 

【さいごに】

後半、脱線しましたが、言いたいことは記憶に関してはもうコンピュータができます。なので、僕たちはその記憶をいかに引き出すか、そこにいかにうまく保存するかをスキルとして身に着け(ノートの取り方みたいなもの)、それを使ってより高度なことを考えられるようにならないといけないということです。